
抗がん剤治療が終わり、少しずつ髪が生えてきた。
ところが、治療前とは違う強いうねりや縮れ、広がりが出てきた。
「この髪はずっとこのままなの?」
「ケモカールはいつまで続くの?」
「待っていれば元の髪に戻るの?」
そんな不安を抱えて、YASUE TEAMへ相談に来られる方がいらっしゃいます。
結論からお伝えすると、抗がん剤治療後の髪の変化には個人差があり、「ケモカールは○か月で必ずなくなる」と一律に言うことはできません。
時間とともに髪質が変化していく方もいますが、その時期や変化の仕方は一人ひとり異なります。
だからこそYASUE TEAMでは、期間だけで判断するのではなく、「今、生えている髪がどのような状態なのか」を見ることを大切にしています。
ケモカールとは?
抗がん剤治療後に新しく生えてきた髪に、治療前にはなかった強いうねり、縮れ、広がりなどが現れることがあります。
こうした治療後の髪の変化は、一般に「ケモカール」と呼ばれることがあります。
ただし、その現れ方は一人ひとり違います。
強くカールする方。
部分的にうねる方。
髪が細くなったと感じる方。
以前より広がりやすく、扱いにくくなったと感じる方。
髪の太さや長さ、生え方、ダメージの状態も同じではありません。
そのため、「ケモカールだからこうすればいい」と一つの方法だけで判断することはできません。
大切なのは「何か月経ったか」だけではありません
「治療が終わって半年経ったから大丈夫」
「1年経ったから縮毛矯正ができる」
YASUE TEAMでは、そのように期間だけで施術の可否を決めることはしていません。
同じ時期に治療を終えた方でも、現在の髪の状態はそれぞれ違うからです。
大切なのは、「治療からどれくらい経ったか」だけではなく、「今の髪がどのような状態なのか」。
髪への負担が大きいと判断した場合には、すぐに薬剤を使用する施術を行わず、まず髪の状態を整えることをご提案する場合があります。
反対に、髪の状態が整ってきていれば、その時点でできる選択肢を一緒に考えていきます。
ケモカールだから、すぐ縮毛矯正とは考えません
強いうねりや縮れがあると、「縮毛矯正で真っすぐにしたい」と思うのは自然なことです。
髪が扱いやすくなれば、ウィッグを外したり、自分の髪で過ごしたりするきっかけになることもあります。
しかしYASUE TEAMが最初に考えるのは、「真っすぐにできるか」ではなく、「今、この髪がその施術に耐えられる状態なのか」ということです。
ケモカールを見たら、すぐにストレート施術をする。
私たちはそのようには考えていません。
まず髪の状態を確認し、今できることと、まだ行わない方がよいことを判断します。
ケモカールに縮毛矯正を検討している方は、『ケモカールに縮毛矯正をする前に知ってほしいこと』もご覧ください。
マイナスからゼロへ。そしてプラスへ
YASUE TEAMでは、髪の状態を分かりやすく説明するために、
施術への負担に耐えにくい状態を「マイナス」
髪の状態が整ってきた段階を「ゼロ」
そして次の施術を検討できる体力がついてきた状態を「プラス」
と捉えています。
これは医学的な数値や診断ではなく、YASUE TEAMが髪の状態を説明するために使用している独自の目安です。
髪がまだマイナスの状態だと判断した場合には、必要に応じて医療用ロケットトリートメントなどを行いながら、できる限り髪への負担を抑え、まずゼロの状態を目指します。
そして、その後も髪の状態を確認していきます。
十分な体力がつき、プラスの状態に近づいてきたと判断できれば、必要に応じて次の施術を検討します。
大切なのは、急ぐことではありません。
髪が次の施術を受けられる状態になるまで、順番を守ること。
これがYASUE TEAMの考え方です。
▶ ケモカール施術前の「髪の体力」の見極めについて詳しく見る
ケモカールは時間とともに変わることがあります
「待っていれば元の髪に戻りますか?」
これも、とても多いご相談の一つです。
治療後に生えてきた髪は、時間の経過とともに変化していくことがあります。
しかし、「半年で戻る」「1年で必ず元通りになる」というように、すべての方に共通する期間を決めることはできません。
髪質の変化だけでなく、伸びる速さ、長さ、毛量、うねりの強さなどにも個人差があります。
だからこそ、「あと何か月待つか」だけではなく、「今の髪をどう扱うか」も同時に考えることが大切だと私たちは考えています。
「いつまで?」より、「今どうするか」
ケモカールについて調べていると、どうしても「いつ元に戻るのか」が気になると思います。
しかしYASUE TEAMでは、「いつまで待てばいいですか?」という問いだけではなく、「今の髪に何ができるのか」を一緒に考えます。
今は待った方がいいのか。
カットで扱いやすくできるのか。
まず髪の状態を整えた方がいいのか。
次の施術を検討できる状態なのか。
実際の髪を見ながら、一人ひとり違う答えを探していきます。
ケモカールがウィッグ卒業を難しくすることもあります
治療が終わり、髪が生えてきても、強いうねりや縮れによって髪型を作ることが難しく、医療用ウィッグを外せない方もいます。
治療は終わった。
髪も生えてきた。
それなのに、自分の髪で生活できない。
私たちは長年、そんな方たちの髪と向き合ってきました。
そこで考えたのが、「だったら、まず髪そのものの状態を整えていこう」ということでした。
治療後の難しい髪に向き合い、できる限り負担を抑えながら髪を整えるために研究を続けてきたことが、現在のロケットシリーズにつながっています。
ウィッグ卒業のタイミングについて詳しく知りたい方は、『抗がん剤治療後、ウィッグを卒業するタイミング』もご覧ください。
自分の髪で生活するために
ケモカールを真っすぐにすることだけがゴールではありません。
YASUE TEAMが目指しているのは、その方が再び自分の髪で生活できることです。
朝、自分の髪を整える。
ウィッグを外して出かける。
美容室でカットやカラーを楽しむ。
少しずつ、自分の髪で過ごす日常を取り戻していく。
そのために必要なのは、「何か月経ったから」という一律の判断ではなく、今の髪に合った順番を選ぶこと。
ケモカールがいつまで続くのか不安なときは、期間だけで答えを出さず、まず現在の髪の状態を確認することから始めてみてください。
治療が終わった、その後の髪まで。
YASUE TEAMは、自分の髪で生活する日を目指して、一人ひとりの髪の状態に合わせて向き合います。
※抗がん剤治療後の髪の変化には個人差があります。YASUE TEAMで行う施術は美容を目的としたものであり、医療行為ではありません。治療内容や健康状態については、主治医・医療機関へご相談ください。
