医療機関との連携|治療が終わった、その後の髪まで

治療が終わっても、髪の悩みが終わるとは限りません

抗がん剤治療による脱毛の期間、多くの方が医療用ウィッグを使用されています。

そして治療が終わり、少しずつ自分の髪が生えてくる。

本来なら、とても嬉しい時期のはずです。

しかし私たちは、そこで新しい悩みに直面する方を数多く見てきました。

「髪は生えてきたのに、ウィッグを外せない」

「以前とは違う強いうねりや縮れが出てきた」

「どう扱えばいいのかわからない」

「美容室へ行きたいけれど、どこへ相談したらいいかわからない」

抗がん剤治療後に生えてきた髪に、強いうねりや縮れ、広がりなどが現れることがあり、一般に「ケモカール」と呼ばれることがあります。

治療が終わったあとにも、髪の悩みは続くことがあります。

YASUE TEAMが長年向き合ってきたのは、まさにこの「その後の髪」です。

 

医療と美容。それぞれの役割があります

治療や健康状態について判断することは、医療機関の役割です。

YASUE TEAMは医療機関ではなく、美容室です。

私たちが担うのは、医療行為ではありません。

治療後に生えてきた髪の状態を美容師として丁寧に確認し、できる限り負担を抑えながら、その方が再びご自身の髪で生活していくためのお手伝いをすることです。

髪の状態だけでは判断できないことや、治療・健康状態に関わることについては、医療機関での確認をお願いすることがあります。

医療と美容がそれぞれの専門領域を大切にすること。

それが、治療を経験された方に安心して髪の相談をしていただくために大切だと私たちは考えています。

 

医療機関・相談支援に携わる皆さまへ

医療機関・相談支援に携わる方へ、抗がん剤治療後の髪の悩みを美容師の立場から共有するYASUE TEAMの案内

YASUE TEAMでは、抗がん剤治療後の髪について、患者さんから美容師に実際に寄せられている相談内容を、看護師さんや相談員さんなど、医療・相談支援に携わる皆さまへ無償で共有することができます。

たとえば、

「髪は生えてきたけれど、以前と違う髪質になった」

「強いうねりや縮れがあり、ウィッグを外すことができない」

「治療後、いつから美容室へ行ってよいのかわからない」

「自分の髪にカラーやストレート施術ができるのかわからない」

「髪について、誰に相談したらよいのかわからない」

といった、治療後の日常生活の中で生まれる髪の悩みがあります。

私たち美容師のもとには、医療機関ではお話しする機会が少ないかもしれない「治療が終わったあとの髪」に関する相談が日々寄せられています。

こうした美容現場で実際に寄せられている声や、治療後の髪について患者さんがどのようなことで困っているのかを、美容師の立場からお伝えすることができます。

これは医療についてお伝えするものではありません。

医療機関の専門領域を尊重したうえで、美容師だからこそ見えている治療後の髪の悩みを共有することを目的としています。

情報提供に費用はかかりません。

 

個人情報・プライバシーへの配慮について

患者さんから寄せられた相談内容を医療機関などへ共有する際には、個人のプライバシーを大切に取り扱います。

氏名・住所・電話番号・メールアドレスなど、患者さん個人を特定できる情報を共有することはありません。

また、実際に寄せられた相談についても、特定の個人が識別されないよう、内容を匿名化・一般化した形でお伝えします。

治療内容や健康状態などについても、必要以上の個人情報を取り扱うことはありません。

YASUE TEAMがお伝えするのは、あくまで美容師として日々接しているお客様から寄せられる「治療後の髪についての困りごと」です。

患者さんのプライバシーを守ることを前提として、医療と美容のそれぞれの立場から、治療後の生活を少しでも支えることができればと考えています。

 

私たちの原点は「ウィッグを外せない」という悩みでした

医療用ウィッグを扱う場所は全国に数多くあります。

しかし私たちが目の当たりにしたのは、その次の問題でした。

治療が終わった。

髪も生えてきた。

それなのに、強いうねりや縮れなどによって自分の髪を扱うことが難しく、ウィッグを外せない。

だったら、まず髪そのものを強くしていこう。

この考えから、YASUE TEAMは治療後の髪について学び、研究を重ねてきました。

その積み重ねから生まれたのが、現在の「ロケットシリーズ」です。

 

髪の状態を整えてから、次の施術へ

YASUE TEAMでは、治療後の髪に対して、すぐにストレート施術を行うことを前提にはしていません。

私たちは髪の状態を分かりやすく考えるために、ダメージが大きく施術への負担に耐えにくい状態を「マイナス」、髪の状態が整ってきた段階を「ゼロ」、そして次の施術を検討できる体力がついてきた状態を「プラス」と捉えています。

まず、医療用ロケットトリートメントで髪への負担を抑えながら、マイナスの状態からゼロを目指す。

そして髪の状態を継続して確認し、十分な体力がついて「プラス」と判断できる段階になって初めて、必要に応じてケモリカバリーストレートを検討します。

大切なのは、ケモカールをただ真っすぐにすることではありません。

その施術に髪が耐えられる状態なのかを、先に考えること。

YASUE TEAMでは、髪の回復を優先しながら、その方にとって無理のない順番でウィッグ卒業と自分の髪での生活を目指していきます。

 

難しい髪に向き合ってきた経験を、すべての髪へ

私たちは、一番髪に困っている方の一人が、抗がん剤治療後の方ではないかと考えています。

治療後の髪は、一人ひとり状態が異なります。