抗がん剤治療後の髪|相談・施術実績2025年レポート|YASUE TEAM

北海道小樽市の美容室 YASUE TEAMでは、
15年以上にわたり、抗がん剤治療後の髪に悩む方と向き合ってきました。

2025年度には、
抗がん剤治療後の髪への無料施術を220名の方に行いました。

このページでは、単に人数を実績として紹介するのではなく、
実際にどのような髪の相談があり、
美容師として何を確認し、
どのように施術の可否を考えているのかを公開します。

治療後の髪は一人ひとり異なります。
そのため、このレポートは医学的な統計や治療結果を示すものではありません。


YASUE TEAMが美容室の現場で実際に髪と向き合ってきた記録です。

2025年度|抗がん剤治療後の髪への取り組み

年度 2025年度
無料施術実績 220名
主な対象 抗がん剤治療後に生えてきた髪について悩みを抱える方
主な相談 うねり・縮れ・広がり、ケモカール、ウィッグ卒業、髪の扱い方、施術の可否など
基本方針 現在の髪の状態を確認し、美容としてできること・今はしない方がよいことを個別に考える

※人数はYASUE TEAMの2025年度の取り組みに基づく当店記録です。
医学的な調査・研究を目的としたデータではありません。

実際に多く寄せられた、治療後の髪の相談

抗がん剤治療後の髪について、
実際の美容室の現場ではさまざまなご相談があります。

  • 以前にはなかった強いうねりや縮れが出てきた
  • 髪が広がり、自分で整えることが難しい
  • 前髪や顔まわりだけ強くうねる
  • 生えてきた髪をどう扱えばよいのか分からない
  • 縮毛矯正をしてよい状態なのか分からない
  • ウィッグを外したいが、髪型として整わない
  • 自分の髪で生活したいが、どのタイミングがよいのか分からない
  • どの美容室へ相談すればよいのか分からない

外から見ると同じ「ケモカール」のように見えても、
実際の髪の状態は一人ひとり違います。

そのためYASUE TEAMでは、
悩みの名前だけで施術内容を決めることはありません。


▶ 抗がん剤治療後の髪について詳しく見る

2025年の現場で改めて感じたこと

220名の方の髪と向き合う中で、
改めて強く感じたことがあります。

それは、
抗がん剤治療後の髪を、ひとつのパターンとして考えることはできない
ということです。

髪の長さ。
生えてからの期間。
うねり方。
髪の太さ。
ダメージの状態。
これまでに行ったカラーやストレートなどの施術履歴。

これらの条件が違えば、
美容師として考える選択肢も変わります。

だからこそYASUE TEAMでは、
「ケモカールだから、この施術」と決めるのではなく、
まず現在の髪を見ることを大切にしています。

私たちが施術前に確認していること

抗がん剤治療後の髪について相談を受けた際、
YASUE TEAMでは主に次のような点を確認します。

  • 現在の髪の長さ
  • 髪が生えてきてからの経過
  • うねり・縮れ・広がりの状態
  • 毛先と根元の状態の違い
  • カラーなど過去の施術履歴
  • 現在のダメージ状態
  • 日常で何に一番困っているのか
  • どのような状態を希望されているのか

そして、
今その髪に施術をすることが本当に適しているのか
を考えます。

「施術する」だけが答えではありません

美容室へ来店すると、
何か施術をしてもらう場所だと思われるかもしれません。

しかしYASUE TEAMでは、
現在の髪の状態によっては、
すぐに薬剤施術を行わない方がよいと考える場合があります。


できる技術があることと、
今その髪に行うべきことは同じではありません。

まず髪を整える期間をつくる。
もう少し長さが出るまで待つ。
ホームケアを優先する。
薬剤施術を見送る。

それらもすべて、
その方の髪を考えた美容師としての選択肢です。

現在の髪を確認し、
その方にとって必要な選択肢を考える。

それが、
YASUE TEAMが施術の前に大切にしていることです。

ケモカールの縮毛矯正をゴールにはしていません

治療後に生えてきた髪の強いうねりや縮れは、
一般に「ケモカール」と呼ばれることがあります。

その髪をまっすぐにしたいというご相談もあります。

しかしYASUE TEAMが考える最終的なゴールは、
縮毛矯正をすることではありません。

ストレート施術をする方もいます。
しない方もいます。
今は待つという方もいます。

大切なのは、
施術の名前ではありません。


ご本人が現在の髪に納得し、
自分らしく日常を過ごせるようになること。

私たちは、そのために必要な選択肢を一緒に考えます。


▶ ケモカールに縮毛矯正をする前に知ってほしいこと

ウィッグを卒業する時期にも、一つの正解はありません

治療後に髪が生えてきても、
「髪が生えた=すぐウィッグを外せる」
とは限りません。

髪の長さや量だけではなく、
うねりや広がり、
前髪や顔まわりの状態、
ご本人がどの程度安心して外出できるかによっても違います。

だからYASUE TEAMでは、
ウィッグを外す日を美容室側が決めることをゴールにはしていません。

カットで整える。
髪の状態に応じたケアをする。
必要であれば施術を検討する。

そうした選択肢を組み合わせながら、
自分の髪で生活する準備を一緒に考えていきます。


▶ 抗がん剤治療後のウィッグ卒業について

遠方から小樽まで来店される方から学んだこと

YASUE TEAMは北海道小樽市にあります。

札幌をはじめ北海道各地、
そして道外から髪の相談に来店される方もいます。

その中には、
移動に長い時間をかけて来店される方もいます。

そうした方々とお話しする中で、
私たちは一つのことを強く感じています。


「施術してくれる美容室」を探しているだけではなく、
「今の自分の髪を理解してくれる場所」を探している方がいる。

だからこそ、
YASUE TEAMでは施術技術だけではなく、
相談する場所としての役割も大切にしています。


▶ 札幌からYASUE TEAMへのご来店を検討されている方へ

220名という数字より、大切にしていること

2025年度の220名という数字は、
YASUE TEAMにとって大切な記録です。

しかし、
人数を増やすことを目的としているわけではありません。

220人いれば、
220通りの髪があります。

一人ひとり違う髪を見ること。
施術した結果だけではなく、その後も考えること。
そして、その経験を次の方への判断に生かしていくこと。


現場で積み重ねた経験そのものが、
YASUE TEAMの髪への向き合い方をつくっています。

この記録を、毎年残していきます

抗がん剤治療後の髪について、
美容室の現場から発信されている情報は、
まだ十分とはいえないと私たちは感じています。

だからYASUE TEAMでは、
実際にどのような相談があり、
美容師として何を考えたのかを、
今後も記録として残していきます。

2025年。
2026年。
2027年。

数字を競うためではありません。


治療後の髪に悩む方が、
自分の髪について考えるための情報を少しでも増やすためです。

そして、私たち自身も現場で学び続けます。

髪をあきらめる前に、たどり着いてほしい場所。

治療が終わったあと、
髪が生えてくることは大きな一歩です。

しかし、その髪が以前と違うことで、
新しい悩みが始まる方もいます。

YASUE TEAMは医療機関ではありません。

私たちにできるのは、
現在の髪を美容師として確認し、
美容として何ができるのかを一緒に考えることです。

施術すること。
待つこと。
整えること。
自分の髪で生活する準備をすること。

その人に必要な選択肢を考え続ける。

それが、
北海道小樽の髪の回復専門チーム
YASUE TEAMです。


▶ YASUE TEAMが考える「髪の回復」とは


内容確認・監修:YASUE TEAM代表 有田直哉
1927年創業のYASUE TEAM 3代目代表。
15年以上にわたり、髪の回復、抗がん剤治療後の髪、
ケモカール、エイジング毛、薬剤ダメージと向き合っています。


▶ 有田直哉の経歴・髪への考え方



※本ページはYASUE TEAMの美容室業務における2025年度の取り組みと経験をまとめたものです。医学的な調査、研究、診断、治療結果を示すものではありません。
YASUE TEAMは美容室であり医療機関ではありません。診断・治療・発毛治療・医学的判断などの医療行為は行っておりません。
治療中または治療後の健康状態、治療内容など医学的な判断については、主治医・医療機関へご相談ください。
美容施術の可否や仕上がりには、髪の状態などにより個人差があります。